ジェネリック医薬品とは?
ジェネリック医薬品とは何ですか
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、厚生労働省の認可を得て製造販売される、新薬と同じ有効成分を含む薬です。規定の試験により、厚生労働省から効果の同等性が認められています。
なぜジェネリック医薬品は価格が安いのですか
新薬有効成分の特許期間が満了したため、有効成分の開発費用がかからずに医薬品として製造販売ができるためです。新薬の研究開発には数百~数千億円もの費用がかかりますが、ジェネリック医薬品は有効成分の研究開発費用がかからないため、新薬と比べて、30~60%ほど安くなります。
価格以外の違いはありますか
同じ有効成分ですが、添加物が異なる場合があります。
他にも剤形や味、表示などを改善して、飲みやすい薬にしたり、飲み間違えを防ぐ工夫が施されたりすることもあります。
添加物の違いとは
医薬品は有効成分だけでなく、錠剤やカプセルといった「製剤」として作られています。有効成分以外の製剤の成分が、添加物になります。錠剤やカプセルに使われる原料や製造方法は、有効成分の特許には含まれていないので、新薬と異なる場合があります。
なお、医薬品に使用される添加物の規格は、法律により厳しく定められています。
先発品と全く同じジェネリック医薬品はありますか
薬によっては、先発品とまったく同じジェネリック医薬品もあります。オーソライズド・ジェネリック(Authorized Generic AG)は「先発品メーカーから許諾を受けたジェネリック」で、先発品と同じ成分、同じ添加物、同じ製造方法で作られています。
ジェネリック医薬品を選ぶメリットは
患者様の医療費の負担を、確実に軽減できます。
また、医療費の大半は国民が負担した保険料から支払われますが、少子高齢化で年々我が国の医療費は増大し、保険料や税の負担は増す一方です。ジェネリック医薬品を選ぶことでの一人あたりの負担軽減は微々たるものかもしれませんが、国全体の医療費削減に貢献することになります。
必ずジェネリック医薬品を選ばなければなりませんか
患者様ご自身の希望によります。
ジェネリック医薬品を医療機関側から強制することはありません。
なお、生活保護を受けられている場合は、ジェネリック医薬品が存在する場合、原則ジェネリック医薬品でのご提供となります。